感謝 No13
以前に家を買って下さったお客様が二世帯住宅を県外に新築される事になり、現在の家を売る事を私共に任せて下さいました。
居住中でありながらオープンハウスも快諾して下さり、その方の家へ伺うと、冷蔵庫に見覚えのある葉書が貼ってありました。改めて読んでみると、つたない文章で恥ずかしいやら申し訳ないやら・・・
こんな葉書でも、「毎月楽しみにしています」「ファイルしてるのよ」「今月遅いけど体調悪い?」とのお声。
会社帰りに御礼にと立ち寄って下さる方もいらっしゃいます。そういう皆さんのお声を聞くうちに周囲の方々から生かされているだけでなく「支えられ見守られている」のを改めて感じ・・・感謝の気持ちで一杯です。有難うございます。
どうぞこれからも末永く宜しくお願い致します。
平成19年10月
不思議な縁 No12
英会話・・・「これを聴けば3ヶ月でマスターできる」というふれこみCDだけではどうしようもないと渋々アメリカ国籍を持つ友人に「個人レッスンをしてくれる英会話の先生がいたら教えて。急いでないのでゆっくりでいいから。」と引き腰でお願いしていたのですがナントすぐに紹介して下さり渋々連絡を取るとオーストラリア人のご主人と日本人の奥様が早々その日に来てくださり話しは私の心構えとはウラハラにトントン拍子で進み・・・個人レッスンの割に低価格で断る理由も見つからず・・・主人はヤル気満々で・・・いきなりその場でレッスンが始まり・・・・・・(~_~;)
雑談の中で分かった事ですが亡き娘を出産する時、産院が同じで互いの娘どうし新生児室で枕を並べていたのです。
不思議なご縁に亡き娘の想いを感じ“これは頑張るしかない!”と週に1回、脇の下にイヤな汗をかきながら英会話に取り組んでいる昨今です。
平成19年9月
自画自賛 No11
先日プロジェクトで共に仕事をさせて頂いた方達との慰労会での席で「松原さんは諦めないし」、しつこい位、根気強い」とのお褒めの言葉を頂きました。
私にとっては最大の褒め言葉でとても嬉しかったものです。なぜなら学生時代、担任やクラブ活動の先生、はたまた身近な大人たちから「根気がない」「諦めが早い」「嫌な事からすぐに逃げようとする」と口々に言われ続けて育ったからです。
悔しかったけれど思い返すとその通りなのです。変わろうと決めた時から自分自身、逃げ場所に出くわす度に
「力が互角ならば勝ちたいという執念の強い方が最後は勝つ」
「根気強さは結局あらゆるものに打ち克つ」
との師匠の言葉を自分に言い聞かせ
“逃げない”
“弱い心に負けない”
“忍耐、忍耐”
との思いで生きてきました。
年月はかかっても人間って変われるものなんだなと少しだけ自分を褒めている昨今です。
平成19年8月
アスリートに学ぶ事 No10
プロのスポーツ選手達へのインタビューをテレビで観る度に感じることがあります。
まず
① ポジティブで前向き
② 自己に厳しい
③ 努力家で負けず嫌い
という点です。
① ポジティブで前向き・・・厳しい練習に日々挑戦する努力の裏付けからのポジティブさ。それ故、己を信じて前向きになれる心。
② 自己に厳しい・・・己を甘やかす事無く決して責任転嫁しない姿勢。
③ 努力家で負けず嫌い・・・ライバルに負けないというよりも弱い自分の心に負けない強い意志。
10台の選手たちでさえ持ち合わせていて結果を残すアスリートたち程、心が強いな、凄いなと感嘆しています。
では自分はどうかというと根拠のないポジティブさと自分にも厳しく、でも他人にも厳しい...唯一かろうじてOKなところは弱い自分に負けない姿勢だけ...!というところでしょうか。
こうして文章にしていると恥ずかしい限りですが...。
少しでもアスリートたちに近づける様いくつになっても前進し続けてゆく心だけは失わずにいたいと思っています。
平成19年7月
恩人 No9
私の周りには経営者として大成功されている方々がいて、経営の事、人間関係のことetc.多岐にわたり適切に指導して下さいます。
その指導の仕方とはまず“投げかけ”から始まり私の意見・考え方を聞いた上で質問を返してくる。その繰り返しのキャッチボールをしているうちに不思議と必然的に進むべき方向が絞り込まれていく...という絶妙なもので上から言葉を投げかけたり説教じみたものでは決してなく、説得ではなく納得させてくれるのです。だからこそ意見を素直に取り入れて前進でき、その結果近道にもなりひいては良い結果になる。
有難い事です。いつも心から感謝しています。
「いつかご恩返しができれば」と口にする私に「それは貴方が成功者となって若い方達に同じ様にしてあげてください」との言葉。
人間的に成長し続け厳しき社会で勝ちゆき早く恩返しできる私達になってゆきたいと思っています。
まだまだ...道のりは遠いです。
平成19年6月
40の手習い No8
先日、東京のコンサルタントの先生から「通勤時間を使って中国語をしています」というお葉書を頂きました。
何でも思いたったらスグに行動に移す“せっかち”な私は「ドリカムを吞気に聞いている場合ではないぞ、いざ続け!」とばかりに3年前にセットで買い込み、リビングボードの奥深く眠っていた「これを毎日30分聞けば3ヶ月で貴方も英会話がマスターできる」というすぐれもの(!?)のCDを早速取り出し、毎日聴いています。
聴き出して早3ヶ月。
成果は・・・3年経っても難しそうです。
“継続は力なり”何処かで見かけた看板のとおり続けてみようかと思っています。
とはいえ、学ぶ事には挫折の多い私の事。
今度お会いする機会に恵まれましたら「英会話続けてる?」とハッパをかけてくださいね。
平成19年5月
インド紀行③ No7
夜の駅のホーム、20代前半の誠実そうな顔立ちの青年が手ではって来て「お金を下さい」とのしぐさ。貧民層は予防接種が受けられない為ポリオにかかり動かなくなった下半身。キラキラ輝く美しい瞳、汚れた身体。そのアンバランスさなのかあまりの衝撃に思わず私はトッサにその場を離れました。「ガイドさんにおいていかれそうだから・・・」と自分の心に言い聞かせながら。
背中から「今の人、晩ごはん食べられんかもしれんよ」と次男の声が。
ハッと我にかえり青年を追いかけルピー札を渡しました。キラキラ光る瞳に丁寧におじぎする姿。満面の笑み。
「ああ、引き返してきてよかった」と勇気のきっかけをくれた息子に感謝しました。
障害を持つ娘を7年間育てて来て、常日頃、自分にできる事はさせて頂こうとの思いでいるつもりなのに・・・
自分自身の心の未熟さを思い知った旅でもありました。
平成19年4月
インド紀行② No6
インド2日目。寝台列車に揺られてベナレスへ。
ガンジス河の日の出を見るためです。
インド独特の音楽と香のかおり、そして見事なガンジス河の日の出を小船より見て感動を胸に次の目的地へ移動しているとお決まりのお土産売りの少年が横をついて歩きながら商品を売り込みに来ます。
つたない英語で「I have」「I have」と言うと「何でやねん!」「ホンマかいな!」「買うてよ!」「ドケチ!」これにはビックリ。大爆笑。
学校にも通えない子供達だという話ですが生活の為に日本語・韓国語・英語を観光客によって使い分けます。
英語教育を6年間、延べ1000時間受けてもほとんど話せない自分と生計を立てるために3ヶ国語を自在に操る彼ら。
いかにぬるま湯に浸かってきたのか・・・
反省した1コマでした。
平成19年3月
インド紀行① No5
今春より次男も専門学生となり、多忙を極める様なので家族4人揃って旅行に行く機会もなくなるだろうと思い、年始に家族4人でインドに行かせて頂きました。
夕刻デリーに空港に到着し、ホテルに移動。埃で靄のかかった様に見えるオレンジ色の街並みにクラクションの渦。
車・リキシャー(自転車タクシー)・三輪タクシー・単車・満員の古ぼけたバスが所狭しと走っていて、その道路脇にはのんき顔をした牛・犬・山羊がゆったりと横たわり、裸電球の灯った露天商の周りには人・人・人!
東京をはるかに上回る人と車。
インドの第一印象はとにかく“パワフル”人も街も底知れぬエネルギーを貯えた恐るべき将来の先進国といった感じでした。
目があえば最初は怪訝そうな顔でも、すぐに人懐っこい笑顔を見せてくれます。
ホテルではお湯はあまり出ず、2秒間停電は毎度のお約束。インフラ整備、根強く残るカースト制、貧富の差...etc.
抱える問題は山積みの国ですが、日々の食に困る物乞いの子供達さえ目がキラキラと輝き生き生きとしていました。
豊かな国、日本で自分のするべき事、したい事さえ見い出せず、社会の歯車となっていきがちな私達日本人と、はたしてどちらが幸福なのだろうと複雑な想いにかられた初日でした。
平成19年2月
マイブームNo4
4年前の12月に娘を亡くし泣く泣く去年の8月に大分の霊園に納骨しました。
それからというもの月に2回は車を飛ばし娘のお墓参りに行きます。
天ケ瀬温泉の近くで九重山を望み水も空気も清々しくお墓参りに行くたびに農家横の無人売店で旬の野菜・果物・新米を買い込み湧水を汲み(この水は体にもお肌にもとてもGoodなんです。)風流な川の流れを見ながら露天風呂にゆったりとつかり、心身共にリフレッシュして「また明日から頑張ろう!」と鋭気を養って帰ります。
野菜も果物も甘く、食材本来の味がしてお米も絶品です。
これも「亡き娘のおかげだネ」なんて言いながら素朴な贅沢を楽しんでいます。
平成18年12月
感謝の気持ちNo3
先日、モンゴルの子供たちによる民俗芸能コンサートを観に行きました。
実年齢よりもずっと小さな体で一生懸命な演技。そのモンゴルの子供たちは親がなく、皆マンホールの中で暮らし、日々食べることにすら事欠いていた子供達。
社会主義の崩壊と共に貧富の差が拡大。いわば国の政策転換の被害者というべき存在です。
「将来の夢は?」
「大人まで生きること!」
絶句・・・です。
衣・食・住に困らず恵まれた環境に慣れすぎて、何事に対しても感謝の気持ちが薄れがちになる日々。
世界中の子供たちが笑顔で暮らしていけるには「自分に何ができるのか」を常に考えながら、“周りの方々から生かされている”との感謝の思いを忘れずに、成長し続ける自分でありたいと改めて思いました。
平成18年11月
私の恩人である方の物件を大手A社と売買する機会に恵まれました。A社の社員たちは30歳前半にもかかわらず“とにかく仕事ができる”んです!スピーディー・積極的・クリエイティブなアイディア・なめらかで的を外さないトーク・そして冷静。とにかく感嘆するばかり。
自己嫌悪になったり触発されたり...etc.
学ぶことの多い取引でした。
そんな中でフッと感じたのは自分より年が(少しだけ?)若い人達のことを素直に“凄い”と思える自分はまだまだ捨てたもんじゃないぞ!と。
「嫉妬とは人格なき証拠」とは私の師匠の言葉。
これからも素直に人の良さを認め、素直に人の良さを認め、吸収して前進し続ける自分でありたいものです。
平成18年10月
お便り事始 No1
楽しい葉書が年に数回手許に届きます。東京在中の不動産コンサルティングの林先生からです。
短い文章の中で“なるほど”とうなずけたり共感したり、思わず微笑んだりと心温まるお便りです。
「良いことなら人真似も辞さず」「ミート戦略」といいましょうか。恥とか外聞とか見栄とかは、ひとまず目をつぶってとにかく真似する、それです。
NO.1を誇る企業がブランドにプライドをくっつけた為にそれが出来ず、キリンラガーはアサヒドライに首位の座を奪われてしまいました。「学ぶ」は私の信条です。まなぶは・・・まね・ぶ・・・まね・ぶは・・・真似るに通じます。
そこで林さんを真似ることにしました。「心によりそう葉書」を書きつづろうと決めて、これが第一号です。よろしくお願いします。
平成18年9月
※9年前からお客様へお葉書しているものを不定期でブログ掲載します。